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2021/12/28 14:43



花ござやい草ラグを検索してみると、時々「掛川織」という文字を目にすることがあります。しかし、この「掛川織」について良くわからない、という方が多数派なのではないでしょうか。今回は、「掛川織って何?」というところから、その魅力までをご紹介します!

掛川織は福岡の無形文化財

「掛川織」とは、福岡県筑後地方に古くから伝わるい草の織り方の名前で、大小の織り目が交互に繰り返されるのが特徴です。筑後地方以外ではほとんど見られない織り方のため、その織り方自体が福岡県の指定無形文化財となっています。


今ではそれが転じて、掛川織を用いて作られた花ござ・い草ラグなどの織物のことも「掛川織」と呼ぶことが多くなっていますね。しかも、この掛川織を用いて織られたござも「​​福岡県知事指定特産工芸品」に指定されているんです!

織り方も、それによって作られたござもどちらも特別なものであることが分かりますね。

掛川織の特徴3選

①掛川織独特の優美な縞模様
掛川織の最大の特徴は、その独特な織り方によって生まれる優美な縞模様にあります。他の花ござ・い草ラグにはない独特な縞模様は、平面でありながらも重厚な雰囲気を醸し出します。その重厚かつ優美な雰囲気から、近年では畳表だけではなくい草ラグ(カーペット)、 寝ござ、タペストリー、すだれなどにも掛川織が使われるようになっています。

②大きな織り目が生み出す心地よい肌触り

掛川織は上で述べた通り約3cmほどの大きな織り目と、約1cmほどの小さな織り目を交互に繰り返して織っていくのですが、この大きな織り目があることで、空気を多く含んだ弾力のある仕上がりになり、肌触りの良い花ござを生み出しているんですね。

掛川織を織るには、長くてしっかりといた最上級のい草が欠かせません。最上級のい草を用いることとその結果生まれる優美な縞模様から、掛川織は花ござの中でも「最高級品」であると言われています。

③カラフルない草と相性抜群
ふっくらとした肌触りと優美で独特な縞模様が掛川織の魅力であると上で触れました。が、カラフルに染色したい草と合わせることで、掛川織はさらに魅力的になるんです!

シンプルな色合いでも十分綺麗ですが、赤や青、緑様々な色が組み合わさることでまた異なる別の魅力が生まれます。以下は、掛川織を用いて作られた座布団の模様。玉虫のような神秘的な雰囲気に仕上がっていますね!




④シンプルだからこそ奥が深い

掛川織は花ござの他の織り方である「袋織」や「紋織」と比べて簡単かつシンプルな構造をしているという特徴があります。


花ござにとって表面の凹凸感というのは大事なポイントなのですが、掛川織は基本的に無地であるため、柄に頼ることなく織り方のみで凹凸感を表現することが必要になってきます。


つまり、一番シンプルであるが故に、い草の品質や織元の技術が一番試される織り方と言えるのです!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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