Blog い草・福岡花ござ専門メディア
2021/08/03 21:18
国産い草のうち、そのほとんどである約9割が熊本県で作られています。生産量で言えば、次いで福岡県と広島県が多くなっています。
そんな一大産地の熊本県でも、平成元年に約5,000人(計5,000ha)いた い草農家さんが、今では約300人(計400ha)にまで減ってしまいました。
作り手が減った原因の一つに、安価な中国産い草が市場に出回り、シェアを拡大していったことがあります。今では中国産い草は、日本国内のシェアの約8割を占めるようになりました。
そのため、国産い草を原料に用いた畳や花ござはとても貴重と言えますね。本ショップ「松正」の製品は、全て国産い草を使用して作られています。 い草の栽培は8月から始まります。苗を育てる苗床(なえどこ)から良質なものだけを選び出し、12月の寒冷期に植え、翌年5月に先端を切り払って新芽の発芽を良くし、7月に刈り取ります。
育苗から収穫されるまでが半年ほどのお米と比べると、い草は収穫まで約11ヶ月もかかるので、とっても長いことが分かりますね!
また、収穫したばかりの新鮮ない草は、繊維がしっかりしていて硬いので、色が染まりにくかったり織りにくかったりします。そこで、「松正」ではあえて1年貯蔵した2年物のい草を使って花ござを織るようにしています。1年貯蔵したい草は、しなやかで変色しにくく、より使い心地の良い花ござを作ることができます! い草の丈は、収穫シーズンになると155~160cmまで成長します。日本の女性の平均身長と同じくらいですね。風が当たったり強い雨に打たれると、植物の特性上、倒れないように短く太くなろうとします。そうなると、畳や花ござには不向きない草に育ってしまうので、い草の成長に併せて支えを立ててあげます。 一般的には、写真のように網目が大きなネットを張って、い草が15cm成長するごとにネットの位置も高くしていきます。 この日見学させてもらった、100年以上続く「熊本県のい草農家」畑野さんによると、風になびくい草を見れば、柔らかさや収穫のベストタイミングがいつか分かるそうです...! もっと詳しくい草を知りたい方は、ぜひ畑野さんのブログをご覧ください! ▲写真の左:熊本県のい草農家 畑野さん 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回お話を伺った「い草農家」畑野さんのい草を使った花ござ商品は、本ショップ 松正でお買い求めいただけます。
ラグだけでなくテーブルマットやインソールもござますので、よかったら通販ショップの方もご覧になってみてください! ■ 【OEM】オリジナル花ござ製品の受注生産も承っております! ■ 産地による花ござの特徴の違いを解説します! 岡山県|福岡|熊本 ■【2022年夏】い草・花ござラグおすすめランキング|おしゃれで人気な商品をご紹介
これを読めば、きっと国産い草の畳や花ござが欲しくなること間違いなしです!い草とはどんな植物?

国産い草の一大産地は「熊本県」

い草ができるまではとっても長い!

い草栽培のポイントは「倒れない」

収穫されたい草は、丁寧に乾燥させる


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